77 / 437

┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈

「あ、ここ!!」 「は、…はい」 ここ最近変なことばかりだ…… 河木くんと友達…になったり、サッカー部のマネージャーになったり、風隼さんやひろさんと一緒に帰ったり…… 今だって、なぜか人気者であるひろさんと… 二人でファミレスなんて…… (……見られたら発狂されそう) バレた時のことを考えると体がブルッと震えるが、ひろさんは全く気にしてないみたい… 風隼さんはともかく…河木くんもひろさんも自分の人気の高さを知らなすぎる…… なぜ気付いてないのか…理解不能だ。 ひろさんに引っ張られ、半ば強引にボックス席へ座らされる。 「ねぇねぇ、何食べたい!?」 「あ、……えっと」 「今日は俺の奢りだから、ばんばん食べて!!」 ………え!? 「だ、だめです!…お、お金は…払い…ます」 そんな、同い年の人に奢らせる訳にはいかない… ましてや、ひろさんになんて…… 「もう!ここは「ありがとうございます」でいいんだよ!とっきー!!」 ひろさんはそう言うとニコニコ笑いながら「高いものは無理だけどねぇ」なんて付け加える… 「……け、けど…」 「それにね?」 ひろさんが少しだけ声のトーンを落とした。 「……とっきーには辛い思いさせちゃったから…それの、お詫びもさせて?」 そんなの……、ひろさんは何にも悪くない。 むしろ、僕を助けて…くれた。 なのに…… 「俺も、れんれんぐらいガツンっと言えたら良かったんだけど……ごめんね」 ひろさんは眉を下に下げ、申し訳なさそうな…悔しそうな表情を見せた。 「…あ、の…」 「だからさ!奢らせてよ!!…お詫びになんかなんないかもだけど…俺のこの…報われない?気持ちを助けると思ってさ!!」 …そんなこと言われたら、断りにくい…… きっと、これもひろさんの優しい戦術なのだろう。 相手に気を使わせない、素敵な戦術… 「…じゃあ、コーヒー…を」 「コーヒーね!了解!!」

ともだちにシェアしよう!