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「コーヒーとサイダーでございます。コーヒーに砂糖とミルクはお入れしますか?」
「あ、…ミルクだけ…」
「かしこまりました」
店員さんがコーヒーにミルクを注ぐ。
「コーヒーなんて凄いね!大人みたーい!!」
「そ、そんなこと…ないです」
むしろ、冬にサイダーを頼んで飲める、ひろさんの方がすごい気が…
「……ねぇ、敬語やめよ!」
「………へ?」
「さっきから、ずーっと敬語じゃん!!つっきーとかれんれんに使うのはまだ分かるけど…俺に敬語なんて今どきの後輩でも使わないよ!?」
…今どきのという意味も、後輩が敬語を使わないというのにもだいぶ引っかかったが
「…なんで、河木くんと風隼さんは…分かるんですか?」
自分で使っといてなんだけど…2人には良くて、ひろさんには使わなくていい理由はよく分からない。
「え?だって…れんれんもつっきーも、皆にとって一目置く存在?なんでしょ??そんな人に敬語使っちゃうのは、なんか分かんじゃん!」
ひろさんはサイダーをストローで飲みながらそう答える。
(……いやいやいや、ひろさんだって十分周りから一目置かれる存在でしょ)
心の中で思わず突っ込んでいると
「それに、つっきーに関しては好きなんでしょ?」
「…へぇ!?」
突然の衝撃発言に変な声を上げてしまう。
(……な、なんで……知ってるの!?)
「え、ええええ!!ちがうの!?」
ひろさんは思ってもみなかった反応だったのか、見当違いな慌て方をしだした。
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