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ビクッ 羽野の肩が不安そうに揺れる。 「ご、ごめんな…さい…」 それはそれは小さく…か弱い謝罪の言葉が羽野の口からは零れた。 「え?なんで、謝るの?」 それこそ、羽野が謝る理由なんてひとつもない。むしろ、羽野は被害者。傷つけられたんだから、怒って当然だ。 「俺が、こんな…やつ、だから……河木、くん…のこと、悪く…言われちゃった…」 そう呟く羽野は、あまりに儚くて切なくて…消えてしまいそうで… そんなことを考えていた羽野がいじらしくて、愛おしかった。 「…そんなこと、思ってたの?俺の心配をしてくれてたの?」 少しだけ背が低い羽野の顔を覗き込み、肩に手を当てる。 少し体が震えたが、逃げずにコクンっと縦に首を降ってくれた。 不謹慎かもしれないが…その姿に、俺の心配をしてくれたことに胸がキュンっとした。 (ほんと、羽野にキュンってするなんて、どうしたんだろ…) 自分の気持ちがよく分からない。 ただ今分かっていること、それは俺にとって羽野は大切な存在になっているということだ。 その気持ちは、蓮や陽斗に対するものと一緒…大切な大切な“友達”だ。

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