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思わずその暖かな目に、…微笑みに見とれてしまう。
「……羽野?」
何も言わない僕に痺れを切らしたのか河木くんが首を傾げて名前を呼んだ。
「あ、ごっごめんなさ…「返事は?」
「……え?」
被せてきた言葉に、思わず聞き返してしまう。
河木くんはふふっと笑い口を開けた。
「だから、マネージャーになってくれないかな?サッカー部の」
「…え?な、なにっ、何を…」
驚きのあまり、叫び声も出ない…
慌てる僕に対して河木くんは少しだけ困ったような顔を見せた。
「羽野には、だいぶ無茶なこと言ってると思ってるし、断る分には何も引き止めはしない」
河木くんの落ち着いた声に僕も少しずつ冷静さを取り戻していた。
「けどね、勘違いされたくないんだ。羽野のこと…」
「…僕の…こと、ですか?」
別にサッカー部員の人達は僕のことを誤解してる訳ではない。
むしろ、正論を言っている。
「羽野のこと、印象とか見た目とか…そういうので判断されたくない。」
河木くんが真っ直ぐと僕を見てくる。
その視線に胸がドキドキと高なった。
「初めは、理解されないかもしれない。羽野が傷つくことも…あると思う…….」
別に、僕はなんて言われようと傷つきはしない。自分のことをどうこう言われたって何も思わない。
……けれども
「か、河木くん…や、ひっひろさん……風隼さんにも、め…迷惑かける…と思います……」
僕の言葉に河木くんは「え?」と一言だけ発した。
「……別に、なんて言われようと…傷つきは……しません。けど、……迷惑だ、だけは……かけたく……ない。」
もう、大切な人が自分のせいで悪く言われるのは嫌なんだ。
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