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ご飯を食べ終え、ファミレスから出るともう夕方になっていた。
「今頃陽斗とかは部活かなぁ」
「だ、大丈夫…なの?」
「なにが?」
「部活……行かなくて…」
河木くんは教室で一緒にご飯を食べていた時、部活の話をキラキラした目でよく話す。
きっと、部活が大好きなんだろう。
…なのに、サボるなんて…大丈夫なのだろうか
「大丈夫だよ?…たぶん(笑)」
「た、たぶん…って…」
「今、俺が部活に行った所で、たぶん喧嘩しちゃうから(笑)」
少しだけ肩を震わせる。
(僕のせいで…仲…悪くなってるの…かな)
「…言っとくけど、羽野のせいじゃないからね?」
「…え」
河木くんはニコッと笑い「公園寄らない?」と近くにあった公園を指さした。
「は、…はい」
公園の中に立ち寄ると風が一気に吹き荒れる。
「ざ…ざむい……」
河木くんはそう言うと自分で自分を抱きしめながら、ベンチに腰掛けた。
僕も慌てて隣に座る。
「だ、大丈夫…?」
河木くんが寒さに弱いこと、そして今日はいつもよりも寒い事を思い出した。
「大丈夫!…だと思う…」
元気よく答えてくれるが少しだけ声が震えていて、不安に駆られた。
「な、なんか…暖かい飲み物…とか、……い、いる?」
お節介かな?と思いつつ恐る恐る聞くと。
「ほ、…欲しい…」
と河木くんが答えてくれたので、公園内にあった自販機へ向かった。
(確か…河木くんって甘いの苦手だったよね)
女の子が河木くんにココアをあげていたことを思い出す。
(コーヒーとか…いけるのかな…)
今から聞きに行こうかと思ったが、寒さに震える河木くんを直ぐに助けたくて今買おうと決意する。
(ミルクティーなら…いけるかな?)
そう思い、ミルクティーと自分の分のココアを自販機で買い、河木くんの元へ向かった。
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