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(冬麻side) 突然学校に現れた涼に驚きつつも、振り回されることに慣れてる僕は何をしに来たのか直ぐに分かった。 涼に連れられ、そのまま昨日と同じ公園に来る。 「今日一緒にいた人らって冬麻の友達?」 (とも…だち……) 実際はそうなのだろうが、聞かれたことがなかったので一瞬戸惑いが走る。 「…う、うん」 「そっか、めっちゃイケメンだなぁ」 「…ホントに、なんで一緒にいてくれるのか…不思議なくらい……」 「冬麻だってイケメンだろ?」 「……こんな、ダサいやつが…?」 「それは眼鏡と前髪のせい」 そう言うと涼は僕の眼鏡に手をかける。 「…外してもいい?なんか誰と話してんのかわかんなくなりそうだから」 眼鏡を…外す。 本当はものすごく抵抗がある。 怖くて怖くて…たまらない。けど… (この眼鏡と前髪も…涼の前じゃ意味ないんだろうな) そう思い、僕…俺は眼鏡に手をかけた。 カチャッ 「……」 久しぶりに見る、裸眼越しの人。 前髪も横に分けたので、前がはっきりと見える。……太陽が眩しかった。 「うん、やっぱイケメンだ…俺の好きな顔」 「……ありがと」 涼はふわっと微笑むと俺のおでこをそっと撫でる。 「……火傷、だいぶ引いたな…」 「………」 「一生傷になるって言われてたけど…だいぶマシになってるよ」 その言葉にまた涙が出てきそうになる。 自分で火傷の跡を見ても…ただただ心がえぐられるだけだった。…けど涼に「マシになった」と言われ…ほんの少しだけ心が軽くなったんだ。

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