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┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈
「羽野!」
今日もいつも通りの一日が始まる。
河木くんの明るい声にドキドキしながら振り返るんだ。
「…お、おは…よ」
「おはよ!!」
相変わらず厚着の河木くん。
「夏喜、はよ!!」「夏喜くーん!今日の授業さぁ」「夏喜は明日さぁ…」
クラスメイト全員から慕われて、人気者な河木くん。
「キャー…今日もかっこいい…」「彼女いないのかな?」「話してみたいなぁぁ」
他クラスの女子も虜にしてしまう河木くん。
そんな河木くんに、今日も胸を高鳴らすんだ。
高嶺の向日葵な君に…今日も僕は恋をする。
「今日のお弁当はねぇ、ミートスパゲティ作ってきたの!」
「…え?ほ、ほんとに??」
キラキラ笑顔が眩しい…
「力作だから、楽しみにしててね!」
…きゅんっ
キーンコーンカーンコーン…
ホームルームの始まりを知らせるチャイムが鳴る。
(…少しだけ、頑張ってみようかな)
風隼さん、ひろさん…涼に受け入れてもらってる僕の思い。
少しだけ…頑張ってみようかな…
「…羽野、今日の授業ってさ……」
沢山のライバルがいる中で、図々しくなってみよう…かな
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