163 / 437

┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈

「羽野!」 今日もいつも通りの一日が始まる。 河木くんの明るい声にドキドキしながら振り返るんだ。 「…お、おは…よ」 「おはよ!!」 相変わらず厚着の河木くん。 「夏喜、はよ!!」「夏喜くーん!今日の授業さぁ」「夏喜は明日さぁ…」 クラスメイト全員から慕われて、人気者な河木くん。 「キャー…今日もかっこいい…」「彼女いないのかな?」「話してみたいなぁぁ」 他クラスの女子も虜にしてしまう河木くん。 そんな河木くんに、今日も胸を高鳴らすんだ。 高嶺の向日葵な君に…今日も僕は恋をする。 「今日のお弁当はねぇ、ミートスパゲティ作ってきたの!」 「…え?ほ、ほんとに??」 キラキラ笑顔が眩しい… 「力作だから、楽しみにしててね!」 …きゅんっ キーンコーンカーンコーン… ホームルームの始まりを知らせるチャイムが鳴る。 (…少しだけ、頑張ってみようかな) 風隼さん、ひろさん…涼に受け入れてもらってる僕の思い。 少しだけ…頑張ってみようかな… 「…羽野、今日の授業ってさ……」 沢山のライバルがいる中で、図々しくなってみよう…かな

ともだちにシェアしよう!