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「とーうまくん♡」
涼に剥がされた風隼さんはすかさず僕に抱きついてくる。
「え、えっ…え」
びっくりしてオロオロしていると風隼さんがぶはっと大きく吹いた。
「冬麻くん、そんな慌てないでよ(笑)俺が困らせてるみたいじゃん」
「いやいや、困らせてんだろ」
風隼さんの言葉に河木くんは思わずツッコミを入れる。
「俺は冬麻くんの困った姿がみたいの」
そう言って僕の髪をクシャクシャにする風隼さんに戸惑いを隠せないでいた。
「…そこ座れないんだけど」
ドリンクバーから案の定ココアを持ってきた涼が風隼さんをみてそう呟く。
「それは涼くんが逃げるからでしょ?俺には関係ないの」
知らないとでもいうように退く気配のない風隼さんは、べーっと舌を出した。
「もう!れんれんはこっち!!」
痺れを切らしたひろさんが風隼さんの腕を引っ張り自分の隣に座らせる。
「痛いよ!ばか!!」
「俺の隣だったらつっきーの隣になんないでしょ!?我ながら名案」
自信たっぷりのドヤ顔をみせるひろさんに、呆れ返ったのか「元はと言えば…」と小さく呟き、「はぁ…」と大きくため息をついた。
「…そう言えば、冬麻は今年何が欲しい?」
「「「「………え?」」」」
涼の突然の発言に僕を含めた全員が声を揃える。
「だって、三日後誕生日じゃん」
「「「………えええ!?」」」
あ、忘れてた……
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