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羽野が少しだけ下を向きながら声を出す。 「…だ、大丈夫?…体調…」 「…え?」 「さ、最近…河木くん……お、おかしい…から」 羽野の発言に思わず固まってしまった。 「お、俺…変だった?」 羽野がコクコクと首を縦に振る。 (え、…いつも通りのつもりだったんだけど…) 蓮が隣で「はぁ」とため息をついた。 「ごめんねぇ、冬麻くん。こいつバカだから、冬麻くんが心配するような事何にもないんだよ」 …なんか最近陽斗よりもバカ扱いされてね?俺 「け、けど…」 珍しく言葉を続けようとする羽野。 それに対して、察したように蓮が言葉を重ねた。 「もしかして、涼くんと出会ってから夏喜がおかしくなっちゃったとか思ってる?」 その発言に思わず肩がビクッと震える。 (…え?俺、涼さんと出会ってからおかしかった?) 思わず陽斗の方に視線をやる。 陽斗はこれでもかと首をガクンガクンと縦に振っていた。 (……まじかぁ) 「お、おかしく…なったと言いますか………なんというか…」 羽野の言葉に思わず前のめりになる。 何を伝えたいのか、聞き取りたい。 「…か、河木くんは………涼のこと……嫌い?」 「……え?」 びっくりして目を見開く。 蓮…そして陽斗までもが「はぁぁ…」と大きくため息をついた。

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