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┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈
「…………」
羽野達を見送ったあと、ただひたすらに…沈黙が流れる。
何か話さなくちゃと思えば思うほど…頭が真っ白だ。
「し、終電…ありますか?」
「え?あるけど」
「…………」
(やばい……何話したら良いのか…分からない!!)
東雲駅近くに住んでる俺は、涼さんと別れるまで、まだまだ時間はある。…何とかして繋がなければ……
「え、えと…ご、ごめんね?俺なんかと帰ることになっちゃって……」
「いや、別に良いけど」
「………」
ダメだ…続く気がしない……
相手が涼さんだからとかじゃなくて…自分から話をするのは苦手だ……。
けど、涼さんはきっと自分から話してくれるようなタイプではない。なんとか、話さないと……
「……ふはっ(笑)」
「…え?」
今まで素っ気なかった涼さんが突然笑い出す。
何が起こったのか全く分からず、俺は思わず固まってしまった。
「はぁあ…面白いねつっきーって」
お、面白くは…ないんですけど……
「あまりにもつっきーがギクシャクしてるから、意地悪したくなっちゃった(笑)ごめんね?」
い、意地悪!?
思ってもみなかった言葉に、また固まりそうになる。
「つっきーって、人見知りなの?」
「え、…どちらかというと…」
「へぇ〜、今の冬麻と仲良いほどだから、人見知りしないと思ってた」
…今の……冬麻って……
「あ、あの…」
「ん?」
「今の羽野って…どういうことですか?」
ここぞとばかりに、思わず聞いてしまう。
涼さんは「うーん」と考える仕草を見せたが、直ぐにふわりと笑った。
「冬麻に聞いてよ、直接」
「……え?」
「俺が言って良い事じゃないから」
「ごめんね?」と手を合わせて謝る涼さん。
やっぱり…まだ、簡単には羽野に近づけないみたいだ。
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