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そのまま腕を振られるがままでいると、
「ちょっと!ひろくん!?」
僕の次にお風呂に入っていた風隼さんが上がり、僕とひろさんを引き裂いた。
「あーもう!そんなブンブンしてたら、冬麻くんの腕ちぎれちゃうでしょ!!」
「ええええ!?ご、ごめん!とっきー!!!腕大丈夫!?」
風隼さんの言葉をまんま受け入れるひろさんに「バカだ…」と風隼さんは呟く。
それに気付いていないのか、「腕ちぎれてないよね!?」と僕は隅々まで確認された。
最後にひろさんがお風呂に入っていく。
ひろさんの部屋で二人っきりになった僕に風隼さんはニヤニヤしながら、「とーうまくん♡」と声を掛けてきた。
「冬麻くんは、夏喜の何処が好きなの?」
「っへぇ!?」
いきなりの話題で変な声を上げてしまう。
そんな僕を見て、風隼さんはぶはっと吹き出した。
「何?そんな驚くこと??」
いや、驚きます…単純に…
「良いじゃん、泊まりと言ったら恋バナでしょ?」
そう言って可愛らしく首を傾げる風隼さんに心臓がグラッと揺れたが、恋バナなんて1番風隼さんが嫌いそうな女子の話題じゃないかと思った。
僕の思っている事が分かったのか
「俺は恋バナが好きなんじゃなくて、冬麻くんをイジるのが好きなんだよ?」
なんて爆弾発言を落としてくる。
固まる僕に「もしもーし?」と目の前で、手をヒラヒラさせた。
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