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(陽斗side) ご飯を食べた後、学校での事を話したり、りょーやんについてやつっきーについて、何となしに話をしていた。 そして、いよいよ寝る時間。 「どうやって寝る??」 「俺は何でもいいけど」 「とっきーは??」 俺の声にとっきーは少しだけ肩を震わせる。 何だろうと思い、「とっきー?」と小さく声を掛けた。 「あ、あの…別……でもいい?」 別…でもって… 「いいけど、なんで?」 透かさずれんれんが問いかける。 それに対して困ったように、「えっと…」だけ小さく言った。 「…もしかして、眼鏡?」 ふと思い当たる節を見つけ、聞いてみる。 その瞬間ビクッと大きく肩を震わせた。 (……やっぱり…) とっきーは今でも顔をジロジロ見られるのは苦手だ。それは、何故だか理由は知らないけど眼鏡で何処が誤魔化してるように感じる時がある。 (…きっと、とっきーにとったら眼鏡が友達なんだ……) そう思い、一人でうんうんと頷いていた。 「…ちょっと、あんた勘違いしてない?」 「ふぇっ??」 思わず出た変な声にれんれんが「ハァー」と息を吐く。 そ、そんなに呆れなくても…… 「眼鏡、外した姿を見せたくなかったら見ないよ?」 れんれんが優しい口調で微笑みながら話しかける。 とっきーと話してる時のれんれんは誰と話している時よりも、優しく思いやりで溢れているのだ。 …そんな扱いをされた事ない俺は、少しだけとっきーが羨ましくもある。 「ぜっっったい見ないからさ!一回同じ空間で寝てみよ??」 とっきーの手をギュッと握ってそう言うと、コクリと首を縦に振ってくれた。

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