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┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈
「……」
電気を消し、ベッドにとっきー、ソファーにれんれん、床に俺という並びで横になる。
いつもなられんれんが迷わずベッドを占領するのだが、「冬麻くんが使って?」なんて言っちゃって…どんだけ贔屓すんだよ!?
…まぁ、そんなのは全然よくて……
「寝れない…」
何故か今日に限ってものすごく眠れない……
(うわぁぁ…絶対昨日夜7時に寝たせいだ……)
昨日の自分の行動をこんな時に限ってものすごく後悔する。
目を瞑っても瞑っても眠気に襲われない俺は、こっそりと立ち上がり、部屋から抜け出すとベランダへ向かった。
「うぅぅ…寒っ!」
向かっては来たものの、真冬の夜はあまりにも寒すぎる…
ベランダは諦めて一階にあるリビングへ向かった。
「はぁぁぁ…眠くない…」
温かいお茶を沸かし、一口飲むが何をしていいのか分からず、ボーッとする。
「…ちょっと」
後ろから突然声が聞こえてきてびっくりしながら振り向いた。
「え、れっれんれん!?」
驚く俺に対して、何故かれんれんは不機嫌そうに顔を顰める。
「あのねぇ…夜中にあんなゴソゴソされたら気になって眠れないんだけど」
「え、ええ!!ご、ごめん!」
自分では静かに行動していたつもりが、れんれんを起こすことになってしまい、申し訳なくて手を合わせて謝る。
「ちょっと、そんな大声出さないでよ…冬麻くんまで起きたらどうすんの」
れんれんは誰よりも寝起きが悪い。
ましてや、こんな夜中に起こされたんだ…自分の要領の悪さに少しだけ落ち込んだ。
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