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「……ひろくん??」 「うぇ!?」 「……どうしたの?」 名前を呼ばれ、ハッとする。 危ない危ない…抑えきれなくなる所だった!! 田辺 陽斗……一瞬の不覚!! …ん、一瞬の不覚?? まぁ、どうでも良くて!!! 「あ、あれだよね!誕プレだよね!!」 「え、そ…そうだけど」 「なんだろうなぁ!?や、やっぱ手料理???」 あはははは〜なんて笑いながら、自分でも変なテンションに陥っていると理解している。 収まれ収まれ〜…!っと自分に言い聞かせていると少し考え込んでいたれんれんがガシッと俺の腕を掴んだ。 「!?!???」 突然の行動にまたも頭がパニックになる。 「れ、れんれん!そ…そんな大胆な…「良いかもしんない」 「へ???」 れんれんが俺の目をジッと見る。 「良いかもしんない、手料理ってアイデア」 あれ?まさかの再び採用??? 「だって、冬麻くん食べること誰よりも好きでしょ?今日なんておばさんの料理口いっぱいに入れて、幸せそうだったじゃん」 そう言えば… 「確かに……」 「ならさ!」 れんれんの手が俺の肩に乗った。 「ひろくんの手料理、振る舞っちゃお!!誕生日会で!!!」 ……え、俺?

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