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「にしても、すげぇな…陽斗の母ちゃん…」 涼はパエリアを食べながら、そう呟く。 「でしょぉ?家のお母さん料理は絶品だからね!」 ひろさんがドヤ顔しながら唐揚げを頬張った。 「結局、ひろくんが全部作った訳じゃないし、プレゼントって訳にもいかないね」 え、そ…そんな、こんなにも豪華にしてくれたのに… 「い、いや…もう……じゅ、十分で…「いや!納得いくものじゃないとダメ!!!」 ひろさんがドーンと机を叩き立ち上がる。 僕も他の三人も驚いた顔をした。 「絶対!これ以上ない位の物あげるから…待っててね!!」 ひろさんはそう言うと、僕の手をギュッと握る。 「ぶはっ(笑)やっぱ、お前らおもしれぇ(笑)」 その瞬間涼が吹き出して笑った。 「もう、恥ずかしいからやめてよ!」なんて風隼さんが顔を赤くして言う。河木くんはニコニコと笑いながら、「落ち着け(笑)」とひろさんを押さえ込んでいた。 (…幸せだな……) こんなこと、夢にも思ってなかった。 素敵な友人に料理を作って貰えて、僕なんかの為に時間を費やしてくれて、大切な人達が集まってくれて…好きな人が傍にいて…… これ以上ないものをあげるなんて言ってくれたけど…僕からしたら この空間がこれ以上ないほど、素敵で 大切なものだ。

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