211 / 437

┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈

その後は特に予定もなかったので、ひろくん家にあったテレビゲームをしたり、カードゲームをしたりしていた。 気が付けば時計は六時を回っていて、半を少し過ぎた頃。 「そろそろお開きにする?」 俺の一言で楽しい誕生日パーティーは終了を迎えた。 「あ、あの…今日は、ほ、ホントに…」 相変わらず硬い冬麻くんだが、いつも以上に柔らかくて優しい表情を見れた気がする。 冬麻くんの笑顔が見れるのも、遠くない気がした。 「気を付けて帰ってね〜」 ひろくんと一緒に玄関から手を振ってお見送りする。 「……え、蓮は?」 夏喜が驚いた顔でこっちを見ていた。 それに続いて隣のひろくんも「え?え??」と慌て始める。 「今日はひろくん家泊まってくから」 夏喜の目が見開く。 「えええええええ!!!」 が、それ以上に隣のバカが煩かった…。 「うっさい、ひろくん…」 「い、いやいや!そんなの知んないよ!?」 「そりゃ、今言ったんだから」 「な、…お、お母さん今日いないし…」 「だから言ってんじゃん」 別に俺とひろくんの関係だ。 気に止めることないだろう。 「あ、じゃ…じゃありょーやん泊まってってよ!」 何故か慌てた様子で涼くんを誘い出すひろくん。 …そんなに、俺と二人っきりが嫌? 「あ〜、俺明日は家で石像作るから無理」 「「「せ、石像?」」」 いや、断る理由がスケールデカすぎません?? ま、これで誘える人はいなくなった訳だし… 「つ、つっきーととっきーは!?」 二人から見えないところで腹を思いっきし摘む。 「いっ!「何でもないよ♡?」 こいつ…とことんバカだな……

ともだちにシェアしよう!