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(冬麻side) 話したいと思った。 いつも寄り添ってくれる河木くんに。 まだ、全てではないし、河木くんにとったら…何の話?ってとこだろうけど… 今は優しく包み込んでくれる河木くんに、甘えて…いたい 河木くんの手が更に強くなる。 「…じゃあ、俺の中学時代の話するね?」 「え?」 と、突然…なんで? 「俺の中学時代はねぇ」 戸惑う僕を他所に、話を続ける河木くん。 「陽斗と蓮とずーっと一緒にいたわ(笑)」 何だかその光景が浮かび、頬が緩む。 「あ、あと俺眼鏡だった!」 「…え?」 「目悪いの、俺」 は、初めて知った… 「今はコンタクトなんだけどね?」 (眼鏡姿の河木くん…) 少し想像してみて、顔が一気に赤くなる。 「は、羽野?」 (や、やばい…勝手に想像して赤くなるなんて…恥ずかしすぎる…) 別にバレた訳でもないが、申し訳なくて顔を下に向ける。 「今の羽野と真逆だ」 チラッと河木くんを見ると嬉しそうにニコニコ笑っていた。 「な、なんで…中学の…話を?」 気になった事を聞いてみる。 「え?だって、羽野の中学時代聞いたんだし、これでWinWinでしょ?」 うぃ、…WinWinなのか? 「あ、それか俺の中学時代なんて聞きたくなかった?(笑)」 その言葉に顔を横にブンブン振る。 そんな訳ない、河木くんの中学時代なんて…知りたいに決まってる。 「ふはっ(笑)、そんな必死にならないでよ(笑)」 顔がぶわっと赤くなるのを感じる。 恥ずかしくて恥ずかしくて…消えちゃいたい…

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