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┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈
(夏喜side)
「忘れて」
そう言ったのは、羽野の為だと思っていた。
俺が無理矢理したことで羽野が思い詰めて欲しくない、気まずくなって欲しくない…その一心で言った。なのに…
「ファーストキスだったのに?」
そう言った羽野の顔は、キスした直後よりも傷ついていて、怒りというよりも…悲しみが出ていて
胸が破裂しそうなほど痛くなる。
「は、羽野…」
何とかしないとと思い、羽野の腕を思わず持つと
バシッ
(…え)
手を思いっきし振り払われる。
一瞬何が起こったのか分からなかった。
「…帰る」
「え?」
羽野はそれだけ言うと、スタスタと公園の出口まで向かっていく。
「…待っ「来ないで」
初めての羽野からの強い拒絶に足が止まる。
羽野が公園から出ていった後の記憶はなく、気がついた時には自分の家に着いていた。
頭の中にあるのは、傷付いた羽野の顔だけ…
何故自分がそんな事をしてしまったのか…
(今まで、無理矢理キスなんて…したことない)
いくら、好きな人相手でも…お付き合いをしてない以上、そんな無理矢理なことしたこと無かった。友達なんて…尚更だ。
(…謝ろう)
どうこう悩んでたって仕方ない…
羽野に許して貰えないかもしれないけど、学校が始まる月曜日…必ず謝ろう。
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