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(涼side)
つっきーが出ていった部屋で、俺は一人何をしてようか迷っている。
(作品作ろっかな…けど、そんな気分でもねぇし……)
ふと、大切に飾ってあるブレスレットを目にした。
(…作品が二つも無くなっちゃった(笑))
一時期ハマって作っていたブレスレット作り
ホントは趣味の範囲で作っていただけだったが、作品数が急遽足りなくて渋々展示会に提出した。
確か…中学二年の年だっただろう。
勿論、俺のファンである冬麻は初日からほぼ毎日チケットを買い占め、作品を一つ一つ丁寧に見ていた。
そんな冬麻の目に止まったのは、渋々飾っただけのブレスレット
【このブレスレット…綺麗…】
初日に初めて目にしたものに、冬麻は一目惚れし、それからの毎日はブレスレット前で一時間ほど常駐するほどだった。
見かねた俺は一ついるか尋ねると
【いいの!?】
なんて、目をキラキラさせてたっけ…
今でも、大切に持っていてくれてるんだと知り少しだけ心が和んだ。
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