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(蓮side) 何かがおかしい… 昨日、無事仲直り出来た二人といつものようにお昼ご飯を共にする。 一見いつも通り…ニコニコ笑顔の夏喜に、俯き気味な冬麻くんなのだが、少しだけ違和感を感じた。 それは、ホントにちょっとなんだけど喉に小骨が引っかかったような気分で… 隣に座っていたひろくんが、俺の袖をクイッと引っ張る。 「ね、ねぇ…なんか…おかしいよね?」 普段は鈍感なひろくんでも、二人の事となると気付いたみたい。 「あ、羽野お弁当」 「…ありがと」 いつもより少しだけニコニコ笑顔な夏喜に、気まずそうな、冬麻くん。 いや、変なのは夏喜だけか… 夏喜の冬麻くんに対する甘さは日々感じていたが、今日はその何倍も甘い。 冬麻くんを見つめる目なんてふわふわしていて… (付き合いたてのカップルかよ…!) そりゃ、冬麻くんも気まずそうにするわ… 「羽野、美味しい?」 「う、うん…」 「いっぱい食べてね?」 うわ…甘すぎて吐きそう…… 彼女大好き人間みたい… 「…な、何があったんだろ……」 ひろくんがコソッと俺に耳打ちしてくる。 俺にも検討つかない。 だって、昨日までギクシャクしてたじゃないか。 それが…こんな風になるなんて…… 「さぁ…付き合い始めたんじゃないの?」 「えええ!!!!」 コソッと返事を返したのに、ひろくんは全てを水の泡にして大声をあげる。 …まぁ、コソコソ喋ってただけだけどね 「どうした?」 「いや、ちょっとひろくんからかっただけ」 未だ衝撃なのか、口をパクパクさせるひろくん。 (んな訳ないでしょ…) 夏喜が自分の気持ちに気付いたとは、まだ思えない。 なんせ、数々の男女を泣かせてきた鈍感野郎だ 仮に告白したとしても、気づかないだろう… ん? (…告白?) まてよ…もし、冬麻くんが告白してしまったとして、夏喜はなんて返事する? 了承するとは思えないけど…ばっさり振るとも思えない。 なんせ、気づかずとも好きな人なのだから (…こりゃ、事情聴取だな) 甘々な二人を他所に俺をニヤリと口角を上げた。

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