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「…ばーか」
優しく撫でていた手を払い、ひろくんのおでこにデコピンを喰らわせる。
「いったぁぁい!!」
「当たり前でしょ、デコピンしたんだから」
けど、ひろくんが夏喜みたいになったからって、俺は好きにはならない。
むしろ、気持ち悪い。
特別扱いしない、平等主義なひろくんでいい。
嫉妬なんて知らない、ピュアなひろくんでいい。
無理矢理キス出来ない、優しいひろくんでいい。
そんなひろくんを好きになったんだから。
(不平等で、嫉妬深くて、誰とでも寝るような男は俺だけで十分)
そしたらほら、俺とひろくん足して割ったら良い感じでしょ?
冬麻くんなんかと足しちゃったら、ピュアピュアすぎて小学生みたいになっちゃう。
付き合ってもないのに、そんなバカな考え方してる俺は許してね?
目の前でキーキー怒るひろくん。
そんなひろくんのおでこに手を当てて、優しく撫でてあげれば…
ほら、
「れ、れれ…れんれん!?」
面白い位に反応を示してくれる。
(ふふっ)
優しいひろくんにこんな顔させられるのは、俺だけの特権だよね?
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