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┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈
(蓮side)
何だか、バカバカしくなった。
必死に向き合ってくる冬麻くんを見てたら、何を言っても引いてはくれないんだって分かったから。
自分自身がバカバカしい。
「…いいよ」
人と話す事が苦手な冬麻くんが、一生懸命俺なんかに説教してくれたんだ。
引き受けてあげる。
「ほ、本当?」
それなのに、何故か提案した本人が驚いた顔をしていて…
「ぶはっ(笑)、だから何で冬麻くんが驚くの?」
おかしくて仕方なかった。
「え、えっと…「冬麻くんも誘いなよ」
未だにあたふたしてる冬麻くんに、しっかり釘を刺しておく。
俺だけが誘って、冬麻くんは誘えませんでした〜…なんて、絶対許せないんだから。
顔を真っ赤にさせて首を縦に振る、冬麻くん。
(ふふっ、可愛い)
今度は、心の底からそう思えた。
キーンコーンカーンコーン…
三時間目終了のチャイムに、冬麻くんは一気に慌て出す。
(そりゃ、そうか一時間サボっちゃった訳だし)
ましてや、格好から見て体育…
体育の先生厳しい奴じゃなかったら良いんだけど…
「あ、あの…そろそろ」
「ごめんね?引き止めちゃって」
「い、いえ…」
まぁ、俺が引き止めた訳じゃないけど(笑)
冬麻くんが可愛いから、俺のせいってことにしといてあげる。
冬麻くんが急いで教室から出たあと、先生の所に行かなきゃなぁなんて…考えつつ、
(クリスマスデート…ねぇ)
縁もゆかりも無いクリスマスというイベントに、顔を歪ませた。
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