282 / 437

┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈

(冬麻side) 昨日の発言に、意識されてないのかな?なんて…少しだけ不安を感じ、ひろさんに相談した。 「あちゃー、そりゃ〝デート〟とは思われてなさそうだねぇぇ…」 やっぱり… すんなりと受け入れてくれて、何の反応もない河木くん。そう捉えられたとしか考えられない。 「そりゃあ、不安だよねぇ…」 ひろさんの言葉にコクンと首を縦に降った。 「うーん…意識させたらいい訳だし…遊ぶって概念を取っ払う必要がある……」 (いや、遊ぶって概念取っ払ったら、逆にクリスマス一緒に過ごすの断られそう…) デートと遊ぶのとじゃ、全然違うだろうし… 「あ!良いこと思い付いた!!」 しばらく考え込んでいたひろさんが、目をキラキラさせ、こちらを見る。 (何故だろう…なんか、嫌な予感が……) その予感が的中したのか…してないのか…… 「ダブルデートしよ!!」 思いもしなかった突発的なアイデアに、思わず口をポカーンと開けてしまった。 ┈┈┈┈┈┈┈┈ 「何でその必要があるのよ…」 「だって、ダブルデートの方が〝デート〟って言ってるし、意識しやすいでしょ?」 「いや、名前の問題じゃないでしょ…」 「名前大事だよ!!〝遊び〟じゃなくて、〝デート〟なんだから!!」 あまり乗り気でない風隼さんと、何としてでも〝デート〟をしたいひろさん… (多分、風隼さんはデートだと認識してるんだけど…) 風隼さんに直接言われたし… 風隼さんとひろさんにはダブルデートなんて必要ない。 すれ違いはあるものの、お互い〝デート〟を認識してるから けど、僕には必要。 やっぱり…クリスマスを一緒に過ごせるのなら…意識は……して欲しい。 なんだけど… (これで断られたらどうしよう…) 遊ぶのとデートじゃ、全く意味が違ってくる。 それに、風隼さんやひろさんにも迷惑かけちゃってるし…… 河木くんの顔が見れなくて、下を向いた。

ともだちにシェアしよう!