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「…ダブルデートの方がデートっぽくならないんじゃない?」
「「え?」」
ずっと黙っていた河木くんが、口を開く。
「分かんないけど…四人でってなると、逆にいつもの感じになってしまいそうな気がする。」
そう言う河木くんの表情は真剣で、迷いなど見れない。
僕もひろさんもびっくりして口を開けた。
「え、つ、つっきー?」
「ん?」
「デートって…認識してるの?」
「してるよ」
え、
(ええええぇぇぇ!!!!)
嘘でしょ…に、認識してるって…
衝撃を受けているのは僕だけじゃないらしく、ひろさんも「え?え?」なんて言いながら騒ぎまくってる。
「え、前向きに考えてくれてるってこと??」
「…じゃなかったら、提案しないだろ……」
そういう河木くんの顔は真っ赤で…
(意識…してくれてるんだ……)
そう思えば思うほど、嬉しくて…泣きそうになった。
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