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「…どうした?」 「……えっ?」 「何か、急に暗くなったから」 マネージャーの件。 もちろん役に立てるなら、入らせてもらいたい。 実際、運動は苦手でもサッカーは得意だし… けど、他のメンバーがなんて言うか… 前にひろさんがサッカー部の人達と楽しそうに話してたのを見たことあるし、仲直り…はしてるんだろうけど… また、自分が入ることで仲が崩れたりとか… カチャンッ グルグル頭の中で考え込む僕に、涼の手が伸びてくる。 そして、そのまま眼鏡を外された。 「うん。やっぱイケメン、俺の好きな顔」 視界に広がる、眼鏡越しでない世界。 そして、ふわりとした柔らかい笑み。 (安心する…) 「…河木くん達の方が…何倍も、イケメンでしょ?」 「いや、俺は冬麻の顔が一番好き」 顔を優しく撫でられ、告白の様なセリフをサラッと涼は優しく言ってくれる。 僕の顔が好きとはずっと言ってくれてたけど、河木くん達以上とまで言われると…お世辞なんじゃないかとは思うだけで… 「あ、ありがとう」 疑心暗鬼になりつつ、涼へ言葉を返した。

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