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(冬麻side) 河木くんの少しだけ熱の帯びた目は、僕の目を捉えて離さない。 「……俺」 河木くんがゆっくりと口を開いた、その時だった。 プルルルルル… 「…あ」 近くに置かれた僕の鞄の中から、電話を知らせる音が鳴り響く。 「ご、ごめん!」 空気を壊すように鳴り響いた電話に謝りつつも急いで鞄を取り、中から電話を取り出した。 「もしもし…」 『あ、俺だけど』 「涼?」 突然かかってきた電話の相手は涼だった。 『そう、体調大丈夫?』 「うん、お陰様で……」 大丈夫、そう答えようとした瞬間、ふと後ろから影が重なる。 「!?!?」 ギュッ (こ、これは……) 『……冬麻?』 よ、世にいう…… 「……羽野」 バ、バックハグ……

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