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┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈
「…え、あ…あの」
まさか電話を切られるとは思ってなくて…
切られた後も僕を捉える腕は一向に緩める気配を感じられない。
「……ど、どうした…の?」
恐る恐る声をかけてみるが、なんにも答えてはくれなくて…
思わず河木くんの腕をギュッと掴んだ。
「…な、何か…嫌なことでも……あったん…ですか?」
思わず敬語になってしまう。
どうして河木くんが僕を抱きしめているのか分からないけど…
何か悲しい事とか、悩んでる事とかあって
人肌が恋しくなっているのであれば……
「…ぼ、僕で良ければ…き、聞くぐらいなら…助けに…なる…よ?」
河木くんに沢山助けてもらったみたいに、僕も河木くんの為になりたい。
「……はぁ、ほんと羽野って」
「…へ?」
抱きしめていた腕が少しだけ緩む。
河木くんの腕の中でのみだが、動く事が自由になり、後ろをそっと振り向いた。
ドキンッ
少しだけ落ち着きかけてた心臓が、一気に高鳴る。
そこには、先程の表情とは打って変わって
柔らかく微笑む河木くんの姿があった。
「…あ、あの…」
何が何だか…頭が全く追いついてない僕は、戸惑いながらも河木くんに問いかける。
河木くんが「はぁ…」と小さく息を吐く。
「ほんと…可愛い」
衝撃発言を落とした河木くんは
そのまま、僕の肩にふわりと顔を埋めた。
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