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そして、いよいよ… クリスマスデート当日。 「…さむっ」 朝早くに目が覚め布団から起き上がるといつも以上に寒い部屋の中。 スマホで天気を確認してみると、どうやら雪が降るらしい。 「…ホワイトクリスマス…かな……」 そうだったらいいなぁ…なんて心の奥底で思ってしまう。 だって、いくら河木くんが寒いの苦手でも、やはりホワイトクリスマスというものに憧れはあって… 「…楽しみ」 二人で過ごす、特別な日に心がドキドキと高鳴った。 ┈┈┈┈┈┈┈┈ 「あ、おーい!」 河木くんと出会う前に、以前約束した通り風隼さんとファミレス前で待ち合わせをする。 相変わらず何をするのか全く知らされてないから、河木くんとデートする格好で、荷物でやって来た。 「え…まさか、その格好で行こうとしてた?」 先に待っていてくれた風隼さんの前に現れると、若干引き気味でそう聞いてくる。 「…え、……う、うん」 そんなダサくはないと思うんだけど… 「いや、ダサくはないんだけどさ……普通すぎ…」 風隼さんが呆れたようにため息を長くつく。 「す、すみません…」 何だか申し訳なくなって、思わず謝ってしまった。 「いや、別に分かってたから今日約束取り付けたんだけどさ」 風隼さんはそう言うと、僕の手を取り、そのままスタスタと歩き進め始める。 「え、風隼さ…「今から俺ん家向かうから」 「え!?」 戸惑う僕を風隼さんは気にも止めず、僕の来た方向とは真逆の方向へと足を向けた。

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