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(冬麻side) や、やばい? やばいとは…どう……やばい?? 「あ、あの…「よし、髪あげちゃっていい?」 「…え!」 突然言われた言葉に、思わず固まってしまう。 「…ダメなの?」 (う、うう…) 久々に使ってきた、風隼さんお得意の上目遣い…… 「だ、ダメって言うか…」 「だって、眼鏡外させてくれないんでしょ?」 その言葉にも、思わず固まってしまう。 眼鏡は…まだ、もう少しだけ…外したくない… 「なんで?よっぽど目が悪いの?」 「そうでは…」 「じゃあ、なんで?」 まだ、躊躇ってしまう。 言っても害のある事ではないって、 風隼さんに言ってもバカにされたり、冷たくされたりされないって分かってる。 …分かってるんだけど…… 「………」 スっと風隼さんの手が僕の髪に伸びる。 「っ!?」 そのまま、前髪を優しく上げられた。 「うん、そっちの方が可愛さ倍増」 「……へ?」 か、可愛さ?? 「無理に上げろとは言わないし、眼鏡を外したくない理由も…無理矢理言わせたいとは思わない。……まぁ、気になりはするけど」 風隼さんが僕の前髪をパッと離した 「けど、せっかく俺が可愛くしてあげたんだからさ、今のままでも夏喜へのダメージ最高だと思うけど……撃沈させたくない?」 …げ、撃沈? 「え、…“やばい ”って、似合わなすぎてって意味じゃ…「んなわけないじゃん!」 風隼さんの勢いに押され、思わず肩をビクつかせた。 「今の冬麻くんはね…」 風隼さんの手が僕の肩を強く握る。 「普段の冬麻くんとは考えられないほど可愛い」

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