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(冬麻side)
珍しくおどおどとした口調で何かを発した河木くん。
「かわいい」というワードが聞こえてきたが何のことか全く分からずポカーンとしてしまった。
僕の反応に更に慌て出す河木くんだったが、何に慌てているのかも分からないので何も言うことが出来ない。
(あ、もしかして…)
「あ、可愛いよね…ハートのイルミネーション」
目の前にあった、ピンク色に輝くハートのイルミネーションについて言ってるのかな?
確かに可愛らしいし、それに女性も周りに多いから人気も高いんだろう。
(やっぱ、楽しまなくちゃ…)
せっかく河木くんが考えてくれたデートのプランにずっと行きたかった東風イルミネーション。
きっと、どういう意味で一緒に来たのか、深い意味はないんだと思う。
それに、こんなにも素敵なハートのイルミネーションも危うく見逃すところだった…
「あ、…あっちの公園も…見てきていい?」
人気の一つである、遊具のイルミネーションがあると思い出し、河木くんに聞いてみる。
何故か河木くんは少しおどおどしていたが、許可も貰ったので、気分も上がりながら公園へと向かっていった
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