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「何言ってんの?ほら、行くよ」 「…ちょっ」 俺の言葉に何故か少し不機嫌気味なひろくん。 「何不機嫌になってんの?」 負けじと俺も不機嫌オーラMAXで対抗するが、引っ張る腕の力も抑えずにズンズンと光の道を進んでいく。 こうなってしまったら、俺は何も言えない。 「…痛いんだけど」 それだけ呟くと、少しだけ力が抜けた。 2人の間で再び無言が訪れる。 ほんの少し、不安になってひろくんの顔をチラッと盗み見た瞬間… 「「わぁぁぁぁぁ!」」 「っ!びっくりした…」 突然聞こえた歓声に俺もひろくんも肩が揺れた。 「何があったんだろ…??」 さっきまで無言で、少し不機嫌だったひろくんがキラキラした目で辺りを見渡す。 「…ツリーでも点灯したんじゃない」 「転倒!?!?」 「点 灯 !!」 「なーんだ!光る方の点灯か!!」なんてゲラゲラ笑いながら掴んでいた俺の腕を離し、手へとすり替えられる。 「!?!?」 「ほら!デートなんだからね!離しちゃダメだよ?」 ギュッと優しく包み込まれた手。 (……狡い) 頬が一気に赤くなるのを感じる。 そんな俺を見て、何故ひろくんまで顔が真っ赤になったのかは俺は知る由もない。

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