351 / 437

┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈

ジンクス? なんの事か分かんなくて、思わず口をポカーンと開けてしまう。 …と、 「ごめん、忘れて!」 なんて…れんれんが顔真っ赤な顔を袖で抑えながら言った。 (わ、忘れてって…) そんなこと言われたら余計に気になる! っていうのが、本音な訳で… それに、 「れんれん!!」 「……な、なに?」 ちょっと水分も含んだキラキラおめめがチラッと俺の方を捉える。 キューンっと高鳴る胸を抑えながら、出来るだけ真剣にと心がけて…… 「俺は、れんれんの全てを知りたいの!」 「……はあ?」 真剣な表情で言った俺に対して、れんれんは先程の自分のように口をポカーンと開けた。 「…な、何言ってんの…」 小さい小さい声で、目を逸らしながら言うから 「もう!こっち見て!!」 冬の寒さで氷のように冷たい頬を優しく包み、俺の方を向かせる。 「…!?!?」 「…はぐらかさないで!」 びっくりしたように目を見開きながら、赤かった頬を更に赤く染めるれんれん。 ……ってか、 「冷た!!!!」 「…はぁ??」 「れんれん、頬っぺ冷たすぎ!凍え死んじゃうよ!!」 優しく包んでいた頬を思わずビョーンと伸ばす。 「痛っ!何すんの!?」 「摩擦!!摩擦でれんれんをあっためてんの!!」 「ばっかじゃない!?」 「ばっ、バカじゃない!!!」 「バカ!!」 お互い何故か必死になって、そんな言い合いをしていると、 クスクスクス… 「「あ…」」 先程とはまた別の意味で注目を浴びていた……

ともだちにシェアしよう!