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┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈
ジンクス?
なんの事か分かんなくて、思わず口をポカーンと開けてしまう。
…と、
「ごめん、忘れて!」
なんて…れんれんが顔真っ赤な顔を袖で抑えながら言った。
(わ、忘れてって…)
そんなこと言われたら余計に気になる!
っていうのが、本音な訳で…
それに、
「れんれん!!」
「……な、なに?」
ちょっと水分も含んだキラキラおめめがチラッと俺の方を捉える。
キューンっと高鳴る胸を抑えながら、出来るだけ真剣にと心がけて……
「俺は、れんれんの全てを知りたいの!」
「……はあ?」
真剣な表情で言った俺に対して、れんれんは先程の自分のように口をポカーンと開けた。
「…な、何言ってんの…」
小さい小さい声で、目を逸らしながら言うから
「もう!こっち見て!!」
冬の寒さで氷のように冷たい頬を優しく包み、俺の方を向かせる。
「…!?!?」
「…はぐらかさないで!」
びっくりしたように目を見開きながら、赤かった頬を更に赤く染めるれんれん。
……ってか、
「冷た!!!!」
「…はぁ??」
「れんれん、頬っぺ冷たすぎ!凍え死んじゃうよ!!」
優しく包んでいた頬を思わずビョーンと伸ばす。
「痛っ!何すんの!?」
「摩擦!!摩擦でれんれんをあっためてんの!!」
「ばっかじゃない!?」
「ばっ、バカじゃない!!!」
「バカ!!」
お互い何故か必死になって、そんな言い合いをしていると、
クスクスクス…
「「あ…」」
先程とはまた別の意味で注目を浴びていた……
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