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「もう最悪…ひろくんのせいだかんね!!」
「えええ!!俺のせい!?」
口を尖らせながらプンスカ怒るれんれん。
けど、機嫌は良くなったらしく…
「れんれん!」
「っちょ!?」
「早く行こ!!」
また、れんれんの機嫌が変わっちゃう前に細くて白い腕を思いっきし引っ張った。
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「いやぁぁぁ!!綺麗だったね!!!」
「…まぁまぁでしょ」
「流石!れんれんのお父さんが作っただけある!!」
俺がそう言うと、れんれんは照れくさそうに口元を手で隠した。
(…かわい(笑))
俺も分かりやすいって言われるけど、れんれんだって物凄く素直だ。
言葉と行動が噛み合ってないだけで、表情とか仕草で直ぐに本音が分かってしまう。
「来年も行こうね?」
れんれんの顔をそっと覗いて手をギュッと握った。
「……っ!………考えといてあげる」
「ふふっ、絶対だよ?」
握っていた手をそっと離し、小指と小指を合わせる。
「…なっ」
「ゆ〜びきりげんまん♪うそついたら はりせんぼん の〜ばす♪ ゆびきった」
小学校の頃、しょっちゅうしていた歌を口にし、ブンブンと結んだ手を振る。
「…子供かよ」
「ふっふっふ…これで、れんれんの来年のクリスマスは俺のものだ!」
「…バッカじゃないの」
バカかもしれないし、狡いかもしれない。
けどね…?
「俺はれんれんと一緒にいたいだけなの!」
来年、れんれんに本命が現れないよう…
俺だって必死なんだ
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