373 / 437
┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈
「……」
「…冬麻が、どうしたんだ?」
見たことない親父さんの姿に、言葉が一瞬出てこなかった。
「あ、すみません…」
直ぐに気を取り直し、今目の前の問題と向き合う。
もしかしたら、俺の勘違いかもしれない。
…あんな噂とライバル会社の息子は、無関係だと教えてくれるかもしれない。
「…今日、ホテルkouno社長の息子と、冬麻遊びに行ってるかもしれないんです…」
親父さんの目を見る。俺の真剣な気持ちを伝えるように
(どうか、嘘だと…)
「どういうことだ!?」
「…え」
親父さんが自分の鞄を放り投げ、俺の腕を強く掴む。
「冬麻が、あいつと一緒にいるとは、どういう事だと聞いてるんだ!!」
ともだちにシェアしよう!