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何故、冬麻が傷つかなければならないのか 何故、優子さんが苦しまなければならないのか 見あたる理由なんてひとつもないのに、神は彼らに微笑んでくれない 人生って不公平だ。 ┈┈┈┈┈┈┈┈ コンコン… 「冬麻」 冬麻の部屋のドアを軽くノックする。 予想通り反応は全くないが、出てきて欲しい訳では無い。 「ちゃんとご飯たべてんのか?」 生存確認がてら、そんなことを聞いてみるが物音一つ立てない。 「まぁ、いいや…今日は話聞いてもらおうとしただけだし」 冬麻の口から、何があったのかは聞かない。 アイツに何されて何を言われて、どう思ってるかは 話せるようになったらで良い。 その日が例え、来ないとしても…来ると信じて待ってる。 だから、 「冬麻、俺はお前の友達だよ。これからもずっと…変わらない」 「……」 「冬麻がどこに行ったって、死なない限り追いかける。執拗いぐらい、冬麻が前を迷いなく向ける日まで傍にいるから」 少し、重いだろうか。 けど、これが俺の答えで俺に出来ること。 この気持ちを伝える気もなければ、目の前から去る理由もない。 執拗いと拒まれても、遠ざかるものか 「約束しただろ、俺の前から消えていかないって」 お前まで、俺の前から去っていかないと確かに誓った日は存在していた。 もし、…もしお前が俺の前から消えたとしても 「俺は、また再びお前を探し出す。」 俺は約束を破る勇気など更々ない。

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