402 / 437

┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈

画面に浮かぶ 『夏喜』の文字。 アイコンにはサッカーボールが映し出されていて、河木くんらしいアイコンに思わず頬が緩みそうになった。 「ニヤニヤしてないで、早く約束取りつけろよ」 「に、ニヤニヤなんか…」 表情筋が緩みっぱなしの涼に言われたくない… けど、確かに予定があるかもしれないと思い急いでトーク画面をタップする。 (…め、迷惑…かな) よくよく考えてみれば、今日はクリスマスイブの次の日。 つまり、クリスマス当日だ。 昨日の今日って言うのは勿論だが、この日に予定が入っていない方が珍しい。 ましてや、人気者の河木くんだ。 誘われていないわけないだろう。 「…冬麻?手、めっちゃ震えてんぞ?」 「あ、え?」 自分の手元を見ると、無意識のうちに小刻みに揺れる手。 けど、これは怖いとかそういうんじゃなくて、緊張から来るものだ。 それを涼も分かっているのかふわりと笑い。 「大丈夫だって、もしつっきーに予定があっても、絶対冬麻を優先するから」 (い、いや…そういう事じゃないんだけど…) きっと緊張を煩わすために言ってくれたんだろうけど、あまりにも無理のある話だ。 反応に迷う僕を見て、本気に捉えてないと気付いたのかムッとした顔を見せる涼。 「いいから!早く打て!!」 グダグダしてる僕に呆れたのか喝を入れられ、その勢いのまま僕は急いでメッセージを打った。 「…よし」 涼が小さくそう言った時には送信ボタンを押していて… 「はぁぁぁ……」 今日一日分の大量を使い果たしてしまったような… そんな、疲れが僕に一気に押しかかってきた。

ともだちにシェアしよう!