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┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈
ピロンッ
タイミング良く、部屋に鳴り響いたメッセージを知らせる音。
ビックリしてスマホを開けると
「か、河木…くん」
先程送ったばかりのメッセージに返信が返ってきていた。
「え?もう返ってきたの!?」
あまりの速さに涼は目を見開けながら僕のスマホを覗き込む。
「う、うん…」
「うわぁ…流石、つっきー……」
マメな人なんだろうか、朝っぱらなのに返してくれるなんて嬉しいな…
なんて思いながらトーク画面を開くと
『もちろん!大丈夫だよ』
11時にいつもの公園に来て欲しいと送ったメッセージに対して、承諾を示す言葉。
そして…
『てか、羽野とメッセージ交換したかったからめっちゃ嬉しい』
の文字。
(やばい…嬉しい……)
また、足をバタバタさせたい思いをグッと堪えて、嬉しさを噛み締めていると
「…あっま」
僕と対照に若干引き気味の涼の姿が目に入った。
「あ、甘い?」
「激甘すぎて、…珈琲ほしくなる」
呆れ顔の涼はそう言うと、そのまま再び台所に入り
「洗い物しとくから、行く準備でもやっとけ」
そう、キツい口調で優しい言葉をかけてくれた。
「あ、ありがとう」
ホント、涼には感謝しかない。
「どういたしましてー」
台所から無愛想にそう返す言葉に頬が緩みながら、僕は身だしなみ等の準備を始めた。
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