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「っ…は、羽野…大丈…」 かなりの勢いで飛び付いてきた羽野に、怪我はないか、確認しようと思った ……んだけど… 「…は、羽野?」 俺の足の上に座り、身体の上で蹲ったまま起き上がろうとはしない羽野。 無理やり剥がす訳にもいかず、暫く押し倒されたままでいると 「…あつい」 「…へ?」 一言「暑い」とだけ呟いた羽野は、当たり前のようにパジャマに手をかけボタンを外していく。 「いや、え?ちょ…まっ!」 慌てて止めるが、腕を振り払い素早くボタンを全て外してしまった羽野。 確かに寝汗もかいてるし暑くて服を脱ぎたいのだろうけど…今目の前で、俺の身体に乗ったままは… 「ねぇねぇ」 とりあえず、羽野を何とかしてどかそうと必死になってる俺を他所に、羽野は首をコテンと可愛らしく曲げ、服の端を可愛らしく引っ張ってくる。 (か、かわ…) いつもより、何倍もあざとい羽野に心臓を打たれながらも恐る恐るどうしたのか問いかけたのだが… 「ぬがして?」 「………」 拝啓、紅月 涼 様 風邪を引いた羽野がこのようになってしまう事を、アドバイスを頂く以前に教えて頂きたかったです。

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