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僕の言葉に、辺りがシーンとした気まずい空気に包まれる。 やはり、出しゃばりすぎただろうかと不安になっていると。 「が、感動じだぁ…!!!」 「か、加藤先生!?」「かとちゃん!?」 「お前らなぁぁぁ!!!こんっなに羽野が真っ直ぐな目をして…我が部活に貢献しようとしてくれてるのに……お前らは、その気持ちを蔑ろにするつもりかぁぁ!?」 何処から登場したのか、先程まで居なかった加藤先生が涙を流し、熱い言葉を部員達に掛けていた。 「かとちゃん…めっちゃ良いこと言うじゃん…」 加藤先生の言葉に感銘を受けたのか、ひろさんも何故か少し涙ぐみ、その場を勢い良く立ち上がる。 「俺からも頼む!きっと、とっきーなら…いや、絶対に!俺らを全国大会へ連れてってくれるよ!!」 「え、…いやぜ、全国は……」 「そうだよ…」 突然の‘全国宣言’に僕が慌てていると、黙って聞いていた河木くんがボソリと小さく呟いた。 「俺たちだって、全国目指せるよ…!…まずは、1番近い試合。春の試合に勝つとこから始めないか…!」 「春の試合って…練習試合のことか?」 「え、それって…先輩たちがボッコボコにされたって言う…」 「あぁ、心が折れて全員が辞めたという伝説のだ」 ぜ、全員が辞めた…? 「去年の試合相手が強豪校で、先輩達ボッコボコにされた挙句、相手校からバカにされて…恥ずかしさのあまり、全員で辞めちゃったんだって」 驚く僕に、ひろさんがこっそりと耳打ちで事情を教えて貰った。 「そのエピソードが校内でもかなり有名だから…今まではそれなりに多かった東雲高校サッカー部の入部希望者も、今年じゃサッカー出来るギリッギリの11人…それも、サッカー上手で知られてるつっきーが勧誘したからなんだよねぇ」 なるほど…確かに、河木くんの頼みならサッカー部に入部する人も居るだろう。 …実際、こうして僕がマネージャーになろうとしてるのも、河木くんがきっかけだし…

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