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エピローグ・3

「ごめんなさい、僕のせいでこんなひどい目に」 「そんなこと、ねえさ」  こんな俺でもナガに勝てたんだ、と思った。  力では到底かなわないナガ。  だが、勝てたのだ。  力ではなく、別の何かで。  これって、いわゆる……愛の勝利、ってヤツ?  そんな言葉が胸に浮かび、イナスはひとりで赤くなった。  好きだ、リーン。  あの時つい口走った自分の言葉を思い出し、さらに真っ赤になった。

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