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第一章・7
夕食は、やはり白の間だった。
ピキはそこで、12時間ぶりにヴェルフェルと顔を合わせた。
「ヴェルフェル様、とびっきり純白の羽の持ち主を見つけましたよ」
「それは願っても無い。勿体付けずに、早く教えろ」
そこでピキは、一服の画を開いて見せた。
描かれていた人間は、確かに純白の羽を持っている。
だがしかし!
「天使、だと……?」
「そうです! 古今東西、天使ほど真っ白い羽を持った生き物はおりません!」
馬鹿者、とヴェルフェルはピキに怒鳴りつけた。
「天界から天使を採集して来れば、大騒ぎになるわ!」
それは、ヴェルフェルのように魔界で高い地位を持ったものほど、踏んではいけない禁忌。
一歩間違えれば、小競り合いどころか天界魔界の全面衝突に発展しかねない。
「ほう? 大悪魔・ヴェルフェル様にもできないことがおありと?」
「うぐぐ……」
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