23 / 159

第二章・13

「山本くん、まさか!」 「止めないでよ、西丘くん。僕、もう疲れたんだ……」  屋上から飛び降りようとする、山本。  それを必死でやめさせようとする、輪。  彼らの様子を少し離れたところから見ていた比呂士だったが、やがて思いついたように近づいて行った。 「山本、飛び降りる気か?」 「涼宮先生!?」  比呂士の参戦に、輪は驚いた。  そして、不安を感じた。  何せ彼は、悪魔なのだ。  山本くんを、死に向かわせるようなことを言い出さなきゃいいけど……。

ともだちにシェアしよう!