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第二章・17
「お前をいじめている奴らの事なら、私にまかせておけ。職員会議にかけてやる」
「!」
悪魔がいきなり、先生みたいなセリフを!
てか、この人そういえば、先生だったし!
遊覧飛行は、そろそろ終わりだ。
比呂士は滑らかに弧を描き、元の屋上へ帰って来た。
そこには、輪が待っている。
「山本くん!」
「西丘くん……」
くたん、と山本は気を失った。
「涼宮先生、山本くんに一体何を!?」
「何もしちゃいない。私の正体を記憶から消すために、しばらく眠ってもらうだけだ」
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