31 / 159

第三章・2

「そういうお前は、どうなんだ。どこに住んでいる?」 「僕は、学校の男子寮に住んでいます」  月々に、天界から仕送りがくる。  だが、贅沢はできない額だ。 「天界では、清貧は美徳とされてますから」  ふん、と比呂士は鼻を鳴らした。 「どうだか。お前がカップ麺をすすっている時に、天使長は豪華なディナーを食べているぞ」 「天使長様の悪口は、やめてください!」  ほう、と比呂士は声を上げた。 「天使長に、気があるのか? そいつとはどうだ。もう寝たのか?」 「やめてください。そんな、ふしだらな話」

ともだちにシェアしよう!