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第三章・2
「そういうお前は、どうなんだ。どこに住んでいる?」
「僕は、学校の男子寮に住んでいます」
月々に、天界から仕送りがくる。
だが、贅沢はできない額だ。
「天界では、清貧は美徳とされてますから」
ふん、と比呂士は鼻を鳴らした。
「どうだか。お前がカップ麺をすすっている時に、天使長は豪華なディナーを食べているぞ」
「天使長様の悪口は、やめてください!」
ほう、と比呂士は声を上げた。
「天使長に、気があるのか? そいつとはどうだ。もう寝たのか?」
「やめてください。そんな、ふしだらな話」
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