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第三章・13
ヤだ、と輪は両腕で顔を隠した。
恥ずかしい。
いたたまれない。
でも、もっと欲しい。
「解るぞ、輪。お前がどうして欲しいのか」
まさに、悪魔のささやき。
比呂士は勢いよく腰を叩きつけて、再び輪の奥へと達した。
「あぁああ!」
「もっと悦がれ。誰も咎めはせん」
次々に腰をやり、激しく抽挿する比呂士に、輪は狂わされていった。
「あぁ、あぁ、あぁッ! ヤ、だ。もぅ、ダメぇえ!」
輪の白い体液が、飛んだ。
飛沫は比呂士の頬へ一滴跳ね、彼はそれを指に取った。
紅い舌を出して、舐める。
「ドラゴンの生き血より、美味だ」
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