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第四章 命の代償

 朝、輪は寝ては起き、起きては寝、を繰り返していた。  昨夜、僕は悪魔に肌を許した。  その事実は、想像以上に重く彼の胸によどんだ。  初めは、抵抗していたはずだ。  嫌々ながら、の気持ちの方が大きく勝っていた。 「それが……、あんな……っ!」  比呂士に挿れられてからの、痴態。  思い出すと、身を割かれるように恥ずかしい。  はしたない声を上げ、愉悦の涙を流し、しまいには自ら腰を振ったのだ。  消えてしまいたい、と思うほど、恥辱は輪を蝕んだ。

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