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第四章・7
眼を円くする輪に、比呂士はタブレットを渡した。
「私は学校へ行かねばならないが、お前はここで休んでいろ」
「え、でも」
「だるくて痛いのだろう? おとなしくベッドで寝ているんだ」
悪魔の意外な優しさに、輪の心は緩みかけた。
だが、タブレットに流れ始めた画面に、硬直した。
比呂士の示したそれは、濃厚なフェラチオ動画だったのだ!
「痛いのなら、今夜は挿れずにいてやろう。だが、こういう風に奉仕してもらうので、学習しておけ」
「や、ヤです! これ、止めてください!」
「私が帰るまで流れ続ける設定になっている。しっかり見ておけ」
愉快そうな比呂士の声が、癪だ。
「もう……、バカ……ッ!」
涙目の輪を置いて、比呂士は出勤していった。
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