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第四章・9

『西丘くん、おはよう。具合、大丈夫?』  山本からのメッセージだ。  彼が他人のことに気を配る心の余裕ができたことを、輪は喜んだ。 『ありがとう。体がだるいけど、大丈夫だよ』  そんな返事を送って、そのままソファでうとうとしていた。  そこへ着信音が鳴ったので、輪は驚いて目を覚ました。 「え? 電話?」  見ると、山本からだ。  ラインやメールではなく、電話。 「何かあったのかな」  輪は、急いで電話を繋いだ。

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