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第四章・13

「いいんです。全ては、僕が決めたこと。自分のことには、責任を持ちます」  凛としたまなざしが、小気味いい。  この天使候補生に好感を持ち始めた自分に、比呂士は戸惑っていた。  1年弱、輪が卒業するまで、彼を性奴隷としてせいぜい可愛がる気でいたのだ。  それが済めば、標本にして魔界に飾る。  美しい純白の羽さえ手に入れば、私は満足なのだから。 「だから、動画もちゃんと見ました。いつ始めるんですか? ヘラチオ」 「……フェラチオ、だ」  苦笑いして、比呂士は輪の髪をくしゃりと嬲った。 「そう急くな。まずは夕餉にしようではないか」  

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