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第五章・2
夕食を摂り、バスを使い、昨晩と同じように、二人は共に寝室へ入った。
そして一緒のベッドに、上がった。
「では、お楽しみの始まりだ」
(あぁ。やっぱり忘れてなかった!)
比呂士が約束をすっかり忘れて、ぐうぐう眠ってしまうことを心の隅で期待していた輪だ。
だが、現実は厳しかった。
比呂士は、厳しかった。
輪は素裸に剥かれ、比呂士は着衣のままペニスだけを掴み出して見せた。
「どうした。早く始めろ」
(……おっきぃ!)
これが自分の後ろに挿入ったのかと思うと、体のだるさも秘所の痛みも納得がいく。
恐々と、輪は比呂士のものを手に取った。
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